株式会社 シェアリングマネジメントサービス代表取締役 大浦 公一



―現在の事業内容を教えてください。
建築・リフォーム業と設計事務所を基幹事業とし、その事業の付加サービスとして引っ越しをメインに不用品回収、生前整理も行っています。

―ありがとうございます。どういった経緯で起業されたのでしょうか?
8年程前、私は大手物流会社に勤めていました。当時、その会社には他の大手資本からどんどん人員が流れ込み、私のように会社に長く在籍している社員を締め出すような動きが活発に起こっていました。当時、私も、よく分からない責任を取らされ地方に飛ばされました。そんな状況が続いたので周りの同僚は続々と退職していきました。そのタイミングで、私は、ある経営コンサルをやっている会社からお誘いを受けたので、そちらの会社にお世話になることにしました。

―なるほど。ここまでのお話だと現在の事業内容と接点がないように思うのですが、その辺りはいかがでしょうか?
はい。その経営コンサルの会社で、「コンクリートリペア」と出会ったんです。その会社では、コンクリートリペアをFC展開する事業の責任者を任されていたのですが、何せ前職は物流の会社に居ましたから、コンクリートも何も実務の経験が全くなかった訳なんです。まずは知らないといけない、経験しないといけないということで、コンクリートリペアについての1週間の実務研修に参加したんですね。この研修に参加して、「他にない技術である」ということと、「競合がいない」ということを痛烈に感じたんです。だから、これを自分で事業化したらいけるんじゃないか?そんな風に考えて独立起業したんです。

―なるほど。コンクリートリペアとの運命的な出会いですね。いざ、コンクリートリペアを武器に起業されて当初はいかがでしたか?
スタートの半年間は、本当にしんどい思いをしました。ずっと売り上げが「ゼロ」だったんです。動けど動けど売り上げに繋がらない。後にも先にも、あの時期が本当にしんどかったです。

―なるほど。相当のご苦労をされたのですね。それ以降はいかがでしたか?
設立一年目の後半で何とかまとまった売り上げを確保することが出来ました。スタートからの半年は売上こそ上がりませんでしたが、営業活動の足を止めなかったのが功を奏したのだと思います。あの時、足を止めていたら後半の売上も無かったと思います。今の会社も無かったのでないとまで思います。とにかく、本当にがむしゃらに動いていました。

―すごい。僕なら挫けていたと思います。御社は、今年で設立6年目を迎えられますが、転機になるような出来事はありましたか?
コンクリートリペアについて私に色々と教えてくださった師匠のような存在の方がいるのですが、その方に、「大浦さんは、営業向きやけど、職人向きやないな。」と、言われたんです。この時に、「自分は現場に出るのではなく、経営にまわらないといけない。」そう感じ、現在のような現場は職人さんに任せ自分は、営業活動と経営に専念するという経営スタイルを採るようになりました。

―なるほど。設立6年目にして、そのような体制を採れていることはすごいことだと思います。今後は、どのようなことをお考えですか?
絶えず世の中の変化を読み解きながら、世界のニーズに合ったモノやサービスを探して事業に取り入れ具現化してリリースする。いつの時代も、これを連続させなければならない。そう考えています。

―ありがとうございます。ご従業員様へは、どのような思いをお持ちですか?
「失敗させてくれる社長」そんな社長でいたいと思っています。失敗は必ず肥しになりますから。私自身昔いた大手物流会社でたくさんの失敗をさせてもらいました。その経験が、今の私を作っています。今現場で頑張ってくれている社員のみんなにはどんどんチャレンジしてほしいと思います。また、コロナ禍が落ち着いたら、従業員の家族もみんなで社員旅行やバーベキュー大会をやりたいななんていうこともと思っています。

◇取材後記
変化することの必要性や大切さ。ダーウィンの進化論。数多くの経営者、起業家が口にする。しかし、どうだろう。本当に変化や進化を受け入れ、それに向けアクションを起こしているだろうか。小さな青虫が大きな青虫になることは進化でも変化でもない。本質的に何も変わっていないからだ。大浦社長の変化を読み、そのニーズを具現化するというマインド。これは変化を受け入れなければ出来るものではない。現在、最も必要なマインドなのではないだろうか。