日月食堂オーナー 永松 裕太



―ご自身のお店を開業しようと思われたキッカケは何ですか?
僕は、このお店を開く前京都で名の知れた鰻屋さんで働いていたんですね。その時から奥さんと、「将来、自分たちのお店が出来たらいいね。」という話はよくしていたんです。なんとなく将来は自分の店をするんだろうなと漠然と思い続けていた時に、その鰻屋さんでの勤続が10年を迎えたんです。勤続10年。この節目にお店をやめて独立しようかと動き出したときに、現在のこのお店と運命的な出会いをしたんです。

―なるほど。勤続10年という節目とお店との出会い。何か運命的なものを感じますね。こちらは、鰻屋さんでは無さそうですが、どういったお店になるのでしょうか?
保存料を使用していない調味料を使ったり、有機栽培のお野菜を使ったりといった、自然食にこだわったごはん屋さんです。

―ありがとうございます。現在の場所に開業しようと思われた理由は何ですか?
前に住んでいた場所がここの近くだったので、現在のお店周辺の場所も含め住んでいた所から自転車で動ける範囲で物件を探していたんですね。そんな時に、このお店の前のオーナーさんが田舎に移住するからお店のコンセプトを引き継いでお店をやってくれる人を探しているというような話を奥さんがキャッチしてきたんです。前のオーナーさんも自然食にこだわったお店をされていて僕と奥さんがやりたいコンセプトを一緒だったんです。これは、運命を感じました。そこから、とんとん拍子に話が進んでここ引き継いで開業することになりました。

―なるほど。素敵なストーリーですね。自然食にこだわったごはん屋さんとのことですが、他にどんなこだわりがありますか?
田舎に帰ったときに食べるような温かみのあるご飯をお出しするということにこだわりを持っています。

―なるほど。それはどんなイメージでしょうか?
食事をした後に、単純に満腹を感じるだけではなく、心も満たされたと感じて欲しい。そんな思いで食事をお出ししています。お皿の上にお客様の注文されたお料理をのせてお出しするのは当然ですが、そこに季節感を感じられるアクセントを添えたりして、「おいしそう!」と、思ってもらう以外に気持ちが温かくなるような演出みたいなことを心がけています。また、お出しするお料理だけが自然でナチュラルなのに他が奇抜ではおかしいので、お店の内装も無垢の木材等自然でナチュラルなものを使っています。

―ありがとうございます。他にも自然食を謳われている飲食店があるかと思いますが、他店と比較するとどのような違いがありますか?
良い意味でこだわりすぎていないというところですかね。僕たちは、月に一回のごちそうを食べに来てもらうと言うより、週に何回か気軽にお家ご飯を食べに来てもらいたいという思いでやっているんです。自然食というのは、突き詰めると本当に材料の仕入れが高額になってしまいます。そうなると、提供できる値段が今とは比べものにならないくらい高くなって気軽に来てもらえなくなるので、月一回のごちそうになってしまいます。週に何度も気軽に来てもらいたい。その為に、良い意味でこだわりすぎないようにしています。

―良い意味でこだわりすぎない。個人的にとても好きなフレーズです。ご夫婦で運営されていますが、その辺りはいかがですか?
僕は、職人気質で神経質というか、何でも細かいところまで気になってしまうタイプなんですが、奥さんが結構大胆で行動的なんですね。僕とは逆のタイプなのでお店をやるには丁度バランスが良いのかなと思っています。と言っても、タイプが違うので些細なケンカは多いですけどね。

―なるほど。良いバランスですね。今後、お店をどのようにしていきたいですか?
今はまだお店を開いて一年も経っていないので、とにかくお店を続けることを一番に考えていますが、将来的には、この地域をカッコイイ街にしていきたいなと考えています。その為に、マルシェのようなイベントを企画したりして、同じような趣味嗜好の人たちが集まれるようなコミュニティ作りをやってみようかと思っています。「伏見にカッコイイ街がある。」そんな風に思ってもらえるような街づくりに貢献出来たらいいですね。

―ありがとうございます。素敵な地域貢献ですね。最後に、休日はどのようにお過ごしですか?
勉強を兼ねて他のお店に食べに行くことが多いですね。また、二人の共通の趣味がマンガを読むことなのでマンガ喫茶に行ったりします。他には、休みの日にしか出来ないようなお店のことをやることが多いですね。奥さんは、ヨガに行ったり、人と会ったりしてます。