関西オート株式会社 代表取締役社長 中川 直紀




―中川社長は先代のお父様から事業を承継されていますが、どのような経緯で承継されたのでしょうか?
家の仕事自体は、大学時代にアルバイトからはじめて、卒業後そのまま入社したんですね。そして、先代の父の元で営業のみならず、事務的な内勤の仕事についても徹底的に勉強させてもらい満を持して平成27年3月に正式に代表取締役を承継しました。

―なるほど。物心ついたころからお父様に承継について言われていたことについて抵抗はありませんでしたか?
全くありませんでしたよ。私にとっても承継することは自然な流れでした。小学生の頃から洗車を手伝ったりしていましたし、父の仕事が私の生活の一部でしたから。大学は、自動車工学部に進んだんですが、これも私にとっては当然のことでした。家業を継ぐ訳ですからね。

―ありがとうございます。事業を承継されて、先代の方針や、やり方を変えたというようなことはありますか?
お客様や従業員の皆からして良いと思えるところについては当然残しています。しかし、お客様にも従業員の皆にも時代にそぐわないというか、良くないと思うところについては無くしてきました。

―事業を承継されるにあたり試練や困難はありましたか?
困難や試練という言い方が正しいかは分かりませんが、父の代から贔屓にして頂いているお客様には勉強させて頂きました。贔屓にして頂いているが故、時には厳しいお声も頂戴しましたが、一件一件のお声に対し、私が出来る限り対応させて頂くうちに父と同様にご信頼頂けるようになったのではないかと感じています。

―なるほど。日々お客様と接されている中で、どのような時に喜びややりがいを感じられますか?
どんなお仕事をされている方も同じことを言われると思いますし、私に限ったことではないと思いますが、やはり「お客様の喜ばれた顔」を見るとうれしさとやりがいを感じます。また、独身時代に車を買っていただいたお客様が、「結婚して子供が出来たから車を買い替えたい。」とお見えになられたときは感動に近い喜びを感じました。お客様の人生に寄り添えている。そう感じることができた瞬間でしたね。

―お客様の人生に寄り添うというのは素晴らしいことですね。では、「お客様への貢献」という切り口で考えた場合、どのようなことをお考えですか?
私の仕事は、「売って終わり。」「直して終わり。」ではないんですね。お客様のカーライフそのものをお任せ頂いているのだと考えているんです。その為、強烈な責任感を持って私や従業員は、日々お客様やお客様のお車と向き合っています。そして、私たちは高度なサービスをもってして、お客様に最高の品質を提供しています。その為、ひょっとしたら安くないかもしれません。しかし、私たちは「安さ」ではなく、「最高の品質」をお客様に提供しようと日々奮闘しています。これが、私や私たちなりのお客様への貢献だと考えています。

―「最高の品質」それこそ、私たちが本来求めるサービスだと思います。では、ご従業員の皆様に対しては、どのような思いをお持ちですか?
社長だからと立場にあぐらをかくようなことはしたくないので、なんでも私が先頭を切って取り組むようにしています。例えば、2025年に安全整備の点検や整備について大幅なルールの変更があるんですね。それに対して何も対策をやらずにいると車検が出来なくなってしまうんです。そうなっては、お客様に迷惑をかけてしまいますし、従業員にも良くありません。そのため、私も一緒になって関係する従業員の皆と研修を受け認可も採りつけました。また、コロナ禍以前は、年に2回社員旅行に行く等、積極的に従業員の皆とコミュニケーションを取っていました。現在はそれが難しいですが、また、事態が落ち着いたら旅行や食事会を開いて皆で楽しみたいと考えています。

―ありがとうございます。今後についてですがでのようなことをお考えですか?
先程もお伝えしましたが、私たちはお客様のカーライフそのものをお任せ頂いているんですね。その為、車を売ることだけが仕事ではないんです。しかし、「売る」ことにフォーカスして、「安さ」を追求してしまうとテレビCMをバンバンやっているような大型店舗には到底勝ち目がありませんし、今まで私たちを贔屓にして下さっているお客様を裏切ることに繋がります。ですから、私たちは今後もお客様に喜んで頂けるような品質を提供し、お客様のカーライフをサポートし続けたいと考えています。また、父の代からこの地に根差して町の車屋さんをやっていますので、車をきっかけに車以外の事でも何でも気軽に相談してもらえるような地域の駆け込み寺のような存在になれればとも考えています。「あぁ…困ったな…あっ!中川さんに相談してみよう!」こんな風になれると幸せですね。