ナノソリューション株式会社 代表取締役 牧村 剛



―牧村社長は、(株)クリーンコーポレーションの代表を務めていらっしゃいますが、独立されるまではどのようなことをされていたのでしょうか?
高校卒業後、まずは自動車メーカーの工場内で建物設備の整備の仕事に就いたんです。ここでは、色々な資格を取りながら頑張っていたんですが、入社して一年程した頃、「このまま一生、工場内で仕事をしていていいのか?」なんてことを、考えるようになったんですね。そんな思いが日に日に強くなって退職を決断したんです。丁度その頃、私の親がハウスクリーニング等の清掃の事業をやっていたんですが、次何をしようか考えていた私に、「手伝ってほしい。」と声をかけてくれたんですよ。それで、1日2日試しに手伝ってみたんですよ。そしたら、言い方は悪いかもしれませんが、楽だったんです。それに、当時は単価も高く利益も出しやすかったんです。それで、「自分でやろうかな?」と思うようになったんです。

―(株)クリーンコーポレーションのキッカケが見えてきました。そこからいきなり独立されたんですか?
いやいや、それから大手清掃会社のフランチャイズに加盟している会社にアルバイトで入社したんですよ。そこで徹底的に清掃に関する色々なノウハウを勉強しました。入社から1年経った頃には正社員にもなって、清掃の仕事以外にもマットやモップのレンタル事業の部署で営業の経験もさせてもらって、「直接、お客様と話すことの面白さ」も経験することが出来ました。そして、26歳くらいになったとき、私の色々な思いや考えが会社とすれ違うようになることが多くなって、いよいよ「自分でやろう!」と独立を決心したんです。

―なるほど。はじめに創業されたのは本社のある大阪ですか?所属されている商工会議所のある京都ですか?
始めは大阪です。しかし、大阪はとにかくシビアなんです。値段の交渉事や仕事でほんの些細なミスがあると、「もう来なくていい。」と言われるんです。しんどかったですね。これを何とかするために京都へ進出したんですよ。そして、ご縁があって現在所属している京都商工会議所青年部に入らせてもらったんです。この出会いが大きかったですね。それから、商工会議所の色々な役をさせてもらったりして、ようやく最近では、「掃除と言えば牧村」と皆さんに言って頂けるまでになりました。

―ありがとうございます。そこからナノソリューション(株)はどのようにはじまったのですか?
クリーンコーポレーションでお掃除をさせて頂くわけですが、掃除後に課題になることが多かったのが「臭いの問題」なんですね。消臭剤はあるんですが、いまいちスッキリと消えることは無いんです。何か良いものはないかと探していた時に、「光触媒」と出会ったんです。これを使うことで臭いの問題を解決することが出来たんですね。さらに、光触媒には、「消臭・防臭」の他にも、「抗菌・抗ウイルス」の効果もあったんです。私が光触媒と出会ったのがコロナ禍前で、コロナウイルスが蔓延していくにしたがって、当時取り扱っていた光触媒のスプレーが爆発的に売れたんです。それから、製品を仕入れて販売するという代理店から、自社で光触媒の製品に企画から製造まで行うメーカーに転換し、それがナノソリューション(株)となりました。

―代理店からメーカーになるっていうのはすごいですね!販売する代理店とメーカーとでは、様々な場面で違いがあるとは思いますが、対クライアントへの貢献という視点で見た場合どのようなことをお考えでしょうか?
クライアントのみならず、皆様への貢献の第一歩として、この「光触媒」の認知度を上げないといけないと考えています。その為に、まだまだ立ち上げて間もないメーカーではありますが、奈良県立医科大学の協力の元、「新型コロナウイルスの不活化実証実験」を行いその有効性のエビデンスも取得しています。

―なるほど。認知度という点において、最近テレビCMでたまに光触媒を目にする機会があります。こういった同業の皆様と比較して、御社のオリジナリティと言いますか、特徴はどのようなことが挙げられるでしょうか?
先程申し上げた奈良県立医科大学の実証データがあることと、光が無くてもその効果を発揮する「銀(Ag)系の光触媒」を取り扱っていること。この2点が弊社の特徴だと考えています。光触媒を取り扱うメーカーや代理店は弊社だけではありませんが、この光の有無を問わない銀(Ag)系の光触媒を持っている弊社のようなメーカーはありませんので、これからこの銀(Ag)系の光触媒の国内での普及に力を入れていこうと考えています。

―銀(Ag)で光が無いと効果が出ない光触媒の弱点を補完されたんですね。すごい。ここまでで、ずっと牧村社長は先頭を切ってバリバリお仕事をされているように感じますが、スタッフの皆様には日頃どんなことをお話されていますか?
昨年あたりから、クリーンコーポレーションについては、私がいなくても会社を回してほしいとスタッフにはお願いしているんですね。これについては、皆よくやってくれていると感じています。また、クリーンコーポレーションの方のスタッフに「光触媒をやりたい人はいないか?」と声をかけたところ、3名ほどが手を挙げてくれました。スタッフの皆には、やらされている感を持って仕事に取り組むのではなくて、独立心を持って業務に取り組んでほしいと思っています。私の元から、将来は皆独立してほしいなと思っていますよ。