株式会社 カイコウ 代表取締役 竹内 海作



―竹内社長が福祉の業界に入られたのにはどのようなキッカケがあったのでしょうか?
25年程前、アロマセラピストとして個人事業で活動していた時期があったんですね。その時期に、アロマのメーカーとアロマセラピーのサロンのコンサルを経営されている経営者の方と知り合ったんですね。その方と知り合うまでは、現場たたき上げでやっていたもんですから、中々人からノウハウを教えてもらうという機会が無かったんです。それが、その方に「ウチで修業してみないか?」と声を掛けて頂き、それから10年程その方の会社で修業していました。そして、その会社ではリラクゼーションの一環としてアロマセラピーを予防医療として病院や各種介護施設や福祉施設に営業をして販売していました。福祉業界と接点を持ったのはこの頃が最初ですね。

―なるほど。ありがとうございます。アロマというとアロマオイルを焚いて香りを楽しむイメージだったんですが、それだけじゃないんですね。それから、どのような経緯で経営者になられたのですか?
先程もお話したように営業マンとして仕事に励んでいた訳ですが、あるタイミングで精神的にまいってしまい、アロマの職を離れないといけなくなりました。その後、新しい出会いとして知り合った経営者の方に、「福祉事業を始めるから責任者をやって欲しい。」と声を掛けてもらったんです。これが、私が福祉業界に参入することになったキッカケなんですね。それから、B型支援事業所のスタートアップから携わって2年程経過した頃に事業所として独立して経営者になりました。

―A型ではなくB型支援事業所をされているのは、最初がB型だったからですか?また、山科区のこの場所を選ばれたのには何か理由があるのでしょうか?
弊社がB型支援事業所をやっているのは、最初がB型だったからですよ。そして、この場所を選んだのには、アロマの会社で営業をし、福祉のキッカケがあったのが山科だったのでこの場所を選びました。

―なるほど。福祉に関するお仕事をされているとただでさえ地域社会に対する貢献性は高いと思っています。そんな業界において企業経営をされている竹内社長の考えるクライアントへの貢献とはどういうことになるのでしょうか?
弊社のクライアントというと事業所の利用者様ということになります。そして、その利用者様は程度は別にして何かしらの障がいをもたれています。そういう方々は、地域や社会と接点を持つ機会が少ないですが、弊社は、そんな障がいをもった利用者様に対してコミュニティや社会参画の場の提供を行っているんですね。弊社の事業所を通して、社会との接点を持つことで利用者様ご自身が「Happy」になってもらいたいんです。これが弊社なりの貢献でしょうか。

―みんなで「HAPPY」が創れる事業所を目指すとホームページにも書かれていましたね。これって、どんなイメージで捉えたらいいですか?
みんなでHAPPYが創れる事業所を目指すためには、まずは自分がHAPPYでなければならないと考えているんです。また、一緒に働く職員の皆もHAPPYでなければならないと思うんです。そうじゃないと、利用者の皆様をHAPPYになんて出来ないと思うんですよ。じゃぁ、 HAPPYって何?みたいな話になる訳ですけど、多くの人に共通する幸せの物差しの一つがお金だと思うんですよ。私も職員も、そして何より利用者の皆様が「HAPPY」になるために利益は求めないといけないと考えています。福祉の業界に身を置く者として、こういうことを言うと誤解の元になりそうですが、誰かの犠牲を払って私利私欲を追求して私腹を肥やすっていう意味ではありませんからね。あくまで、利用者様のHAPPYのためであり、利用者様がHAPPYを感じて喜んでくだされば、後から利益が付いてきますから私も職員もHAPPYになれると思うんですよ。これがみんなで「HAPPY」が創れる事業所を目指すっていうことですね。

―福祉に代表されるような貢献性の高い事業で利益という言葉に代表されるようなお金の話が前に出ると各方面から色々反発が出そうですが、僕は竹内社長の考えに大賛成です。お金というツールで出来ることが多いのは事実ですから。では、職員の皆様に焦点を当てるとどんな思いをお持ちですか?
とにかく、「利用者の皆様をHAPPYに、そして成長させてあげて欲しい。その利用者様の人生を変えるような接し方をしてあげて欲しい。」そんなことをことあるごとに職員の皆には伝えています。また、まずは自分を幸せにして欲しいと言うことも伝えるようにしていますね。

―自己犠牲・我慢・忍耐の上に成立している福祉事業ではなく、これこそが持続可能で地域社会へ貢献し続けることができる福祉事業の在り方なんじゃないかという印象を受けます。ありがとうございます。今後については、どのようなことをお考えですか?
地方創生事業に関心を持っているのですが、その中でも「幼老事業」に今後は注力していこうと計画しています。農場や牧場、オシャレなカフェやレストランといった集いの場、B型支援事業所の運営する駄菓子屋、そして、保育園と高齢者施設。これらを一か所に集めた複合施設を創って、全国へ発信できればいいな!と考えています。また、この私のインタビュー記事を読んでくださっている企業代表の皆様の中で、私どものような施設と新しい何かを創造するということを考えて頂ける方がいらっしゃれば是非お声掛けください。一度、気軽にランチでもしながらお話しませんか?