株式会社 アンビアンス 代表取締役 堂脇 武



―事前にホームページを拝見しましたが、鹿児島出身でいらっしゃるんですね!どういった経緯で京都にいらっしゃって起業されたのでしょうか?
学生時代から、将来は何かしらで起業したいという想いは持っていたんです。それで、学校を卒業してどうせ起業するなら東京で!なんて考えていたんですが、叔父が京都に居たんですね。京都なら親も行くことを許してくれたので、鹿児島より京都の方が東京に近い!ということで京都に出てきました。それから、京都で2~3年頑張ってから東京に行こうと考えていたのですが、当時アルバイトしていた太秦映画村で知り合った方が、「グラフィックデザインの会社を始めるから一緒にやらないか?」と声を掛けてくれたんです。その誘いを受けて会社に入る訳ですが、入ってしばらくすると店舗の設計もやりだして、そこで「モノづくりの面白さ」に気付いたんですよ。そして、そこでは3年程修行させてもらって、27歳のとき独立を果たすことになりました。

―おめでとうございます。独立されてからは、いきなり分譲マンションのリフォーム専門会社として独立されたのですか?そこに行きつくのに何かキッカケがあったのでしょうか?
独立当初は、前の会社からの流れを汲んで店舗設計を中心にやっていました。しかし、バブルが崩壊したんです。それによって、工事代金がが回収できない事態に陥ったんです。その苦い経験から、二度とそんな事態に陥らないように対策を検討してた時に、あるマンションの共用部分の改装工事がキッカケでマンションの管理会社とのお付き合いが始まったんです。はじめはマンション共用部分の色々なメンテナンスをさせて頂いていたのですが、その内マンションの居住者の方の専有部分のメンテナンスや改装もご依頼いただくようになったんです。これが、今から20年程前の話で、当初はマンション管理会社の下請けでしたが、今では元請けとしてマンションにお住いの方と直接お取引させて頂いております。

―バブル崩壊による工事代金の未回収。1件や2件ではないと思うので大変な思いをされたことと思います。その他、これまでの最大のピンチはどのようなことでしたか?また、それをどのように乗り越えられたのですか?
20年前、二条夷川に約3,000万円の資金を投下し理想のショールームを造ったんです。しかし、実際運営してみると毎月100万円の赤字が続いたんです。そんな運営を続けて1年後、業者さんに支払いを待ってもらわないといけないほどお金が回らなくなったんです。そして、この時の私の最終手段が何と「神頼み」。スタッフを全員引き連れて、奈良県の三輪明神大神神社へお参りに行きました。そしたら、その帰り道のことです。嘘のような本当の話なんですが、製薬会社の社長から自宅のリフォームをして欲しいとご依頼を頂いたんです。それからというもの、その社長から沢山のお客様をご紹介頂き、みるみる業績が回復しました。「V字回復」とは正にこのことを言うんだと思いました。ちなみに大神神社には薬の神様が祭られているんです。不思議ですよね。

―薬の神様と製薬会社の社長・・・。何とも不思議なご縁ですね。そんな困難を乗り越えられた今、大切にされている考え方はどのようなことですか?
私たちは、「喜び」「幸せ」そして「感動」を与える会社なんです。そんな会社の私たちの仕事はサービス業なんです。「建築屋」ではないんです。喜びと幸せ、そして感動を与える手段が建築なだけなんです。 「喜び」「幸せ」そして「感動」を与える会社として、手段である建築の施工品質の向上に社員一丸となって日々取り組むとともに、会社の価値の向上にも取り組んでいます。

―なんだかとてもステキですね。現在、堂脇社長が一番時間を使われていることはどんなことですか?
スタッフのみんなと関わることにとにかく時間を使っています。今年3月に完成した新しいショールームで感染対策をしっかりやりながら懇親会を開いたり、定期的に意見交換会やミーティングを行っています。この仕事は、それぞれにクライアントを担当していて、別々に仕事をするケースが非常に多いんです。それは、やむを得ないことなのですが、別々に仕事をすることが多くても全員が同じ方向へ向かうように足並みを揃えておかないとこれからを勝ち抜く強い組織になれないと考えています。その為に、コミュニケーションにはとにかく時間を使っています。

―ありがとうございます。スタッフの皆様とのコミュニケーションを取られる中で、どのようなことをお伝えされているのでしょうか?
「心からやり切りました!と、言える仕事が出来ているか?」ということをよく話しています。心からやり切りました!と言える仕事をして初めてお客様に感動を与えられるのだと。心からやり切りましたと言える仕事の品質こそが、アンビアンスの品質だと、そういうことをスタッフ全員浸透させるためによく話しています。

―心からやり切りました!ってなかなか言えないかもしれません。反省します。今後についてはどのようなことをお考えでしょうか?
相見積が当然のようにされるこの業界において、アイミツをされないような会社にしていきたいと考えています。その為には、やはりアンビアンスという会社のブランド力の向上を目指さなければなりません。その為に、施工品質のみならず、あらゆる質を向上させていかなければなりません。こなせる仕事量には限界がある訳ですから、量を目指すのではなく質を徹底的に追及することで、「アンビアンスさんなら、この値段でも仕方ないよね。」と、お客様にご判断いただけるような会社を目指し、全スタッフ一丸となって邁進していきます。