株式会社 グリーンテクノ 代表取締役 星山 邦彦



―星山社長をご紹介頂いた有明産業の小田原社長から、星山社長は元ラガーマンと伺っております。その辺りのことから教えて頂きたいのですが。
私が中学生のときにスクールウォーズが流行ったんですね。私もその影響を受けてラグビーを始めました。それから、当時決して強豪校とは言えなかった桃山高校に進学しましたが、私が高校3年生の時にベスト16に入るまでになりました。その時、私はもっと上を目指したいと考えるようになったんです。チームは決して強くなかったのですが、個人の実力を証明するために大学へ行こうと決意したんです。それから、一浪こそしましたが、当時強くなる過程だった龍谷大学に入学しました。そして、1年生の時に怪我をして、思うようにラグビーが出来ない時期が少しありましたが、以降は試合に出続けました。こうして、高校3年の時に抱いていた実力を証明をすることができました。

―高校3年からの1年間浪人生活というのは周りからの誘惑も多かったと思います。その辺りはどうでしたか?また、そこから家業に入られるまでの事をおしえてください。
浪人時代、私にとっては受験をして大学に行く理由が「自分自身の実力の証明」と明確だったので、周りからの誘惑には全く惑わされることはありませんでした。ですから、とにかく闇雲に受験勉強に没頭することが出来たんです。この成功体験を通して、思考は実現化するということや、熱意や志の重要性を学びました。大学を卒業後は、スカウトを受けた関東の会社に進みました。その会社のチームを選んだのは、龍谷大学と同じようにチームが強くなる過程だったからです。そこでは、9年間ラグビーをやっていたのですが、その内2004年から引退する2006年3月までの3シーズンはプロとしてプレイしていました。引退もケガ等が理由での引退ではなく、純粋にラグビーをやり切ったと思えて引退したので一切未練がないんです。そして、2006年4月に前身の星山商店に入りました。

―未練が無いと思えるところまでやり切られたというのはすごいことだと思います。それから家業に入られてどのようなことを感じられましたか?
廃棄物収集の業界は客観的に見ると怖そうというイメージや、3Kなんて言われ方や見方をされる業界です。家業に入って、これを肌で感じ、このイメージが今後も払拭されないとこの業界もこの会社も衰退していってしまうと感じました。こんな会社にしたい、こうやって世の中に貢献していきたい。そんなことを明確にして、今はまだ世の中に必要な割に脚光を浴びない仕事ですが、そんな仕事に携わる人が誇りを持てる業界や会社にしていかないといけないと考えています。

―確かに、廃棄収集というと華やかなイメージはありませんが街中がゴミで溢れていないのは皆様のお陰だと思うととんでもなく貢献性の高いお仕事だと思います。そんな業界や会社の今後を見据えて、星山社長が現在最も時間を使われていることはどのようなことでしょうか?
社員の皆が働きやすく誇れる会社作りを目指しているので、その為に、弊社が役に立つステージ探しに最も時間を使っています。地球の環境保全に関すること、お客様へ貢献できるサービスの開発。このようなことに取り組んでいます。

―現時点でのお客様への貢献というとどのようなことになりますか?
弊社がお取引させて頂いているお客様は、飲食店や工場、スーパーといった商業施設や病院や介護施設です。そういった施設の皆様は今までなら、とにかく出したゴミが安く回収されればそれで良いという方々がほとんどでした。しかし、これからはお客様が今まで通り出されたゴミを今まで通り処分するのではなく、リユース、リサイクル、またはSDGsに則って処理するということが社会的にも重要になります。お客様ご自身がわざわざ何かをされることはありませんが、お客様がいつも通り出されたゴミをどのように処分したのかということを明確に伝えるようにはしています。そうすることで、リユース、リサイクル、SDGsといた活動とお客様の懸け橋になれればと考えています。

―単純な廃棄物の収集ではなく、今まで以上に志や考え方が重要になってくるかと思います。その辺りについて、従業員の皆様にはどのようにお伝えされているのでしょうか?
毎朝の朝礼の中で、日々の業務連絡以外にOJTをやっているんです。OJTと言っても長時間やるのではなく5~10分と短時間行います。その中で、挨拶というような「当たり前のことを当たり前にする」ということや、「5Sの徹底」の他に、例えば「会社の強みを磨くためにあなたは何かやりますか?」という質問を社員の皆に投げかけ、それに対する答えや考え方を共有したり意見交換して会社のビジョンや、共通の価値観を共有するということをやっています。これを始めて6年程経過するのですが、社員の皆の視点がお客様目線になったりというようなとても良い変化が起こっています。

―定期的に数時間の座学研修をやるのではなく、御社のようにマインドや考え方の芯になる部分の改革には日々短時間のOJTを継続する方が効果的なのかもしれません。最後になりますが、今後についてはどのようなことをお考えでいらっしゃいますか?
一般廃棄物のパートナー探しに力を入れて行こうと考えています。パートナーを増やすことで、時間、資金、将来性、そして安定的な雇用を実現できる環境を創りたいと考えています。パートナーを増やし、そういうグループを作るためにまずはクライアント数を現在の1.5倍程度まで増やすことを目指します。また、これからの時代のゴミの出し方に合わせた処分施設やプラントを造りたいとも考えています。というのも、日本にはゴミをリサイクルしたり資源化したりする施設がほぼ無いんです。そういった施設を造り会社や業界が注目され脚光を浴びることで働く皆さんが自分たちの生きる業界や会社を誇れるようにしていきたいと考えています。