株式会社 オードリーコーポレーション 代表取締役 井上 由美



―御社のホームページから井上社長のプロフィールを拝見しました。「ミス小樽」「大型車のセールスマン」「美容免許取得」「渡米」「NLP心理学」等々・・・。色々興味深々なんですが、現在されている企業研修という「教育」の道に進まれるようになるまでのストーリーを簡単に教えてください。
私の父は長く小樽で車関係の会社を経営していたのですがM&Aされることになったんですね。父はそのまま役員として会社に残ることになったんですが、娘の私はどうする?みたいな話になったので私は会社に入らずに大阪に出てきました。そして、トラックで有名な自動車メーカーに入社したんです。秘書課に行きたかったのですが、中古車を販売していた経験と当時の女性にしては珍しくゴルフをやっていた経験がかわれて営業部に配属されてバスの販売をしていました。ザ・男社会。そんな環境に4年程身を置きながら、週末は着付け教室に通っていたんです。そこで着付けと美容に出会い、コンクールに出るために美容免許も取得したんです。免許を取得してからは、色々なコンクールでタイトルを獲得して、その看板を持って出張美容をはじめたんです。

―お父様も会社を経営していらっしゃったのでやはり商売人の血が受け継がれているんですね!それから心理学を学ぼうと思われたキッカケは何だったのでしょうか?
出張美容の対象にしていたのは、結婚式の花嫁さんや列席の親族の皆様です。当時、結婚式場まで出張して、ヘアメイクから着付け等をやるなんてところはどこも無かったので、評判が評判を呼んでびっくりするくらい忙しかったです。そして、延べ5,000組ほど担当したくらいのタイミングで、美容の資格を取った専門学校からブライダル科の講師をやってくれないか?と声を掛けてもらったんです。そして、それを引き受けたのが教育の道へ進むことになるキッカケでした。それから長い間教育者として教鞭をとっていたのですが、ある時「なぜ、出来る人と出来ない人がいるのか?」「それはなぜなのか?」ということに疑問を持ったんです。そして、心理学に着目したんです。それから、「心理学と言えばアメリカ!」ということで渡米しました。

―心理学といえばアメリカ!ということで渡米ですか!?すごい行動力ですね!そこから、現在の御社に繋がるストーリーを教えてください。
アメリカに渡ってから、NLP心理学を学びました。そして、アメリカでの学びを日本に戻って来て再び専門学校での教育の現場で活用し始めたんです。すると、みるみる生徒たちが目まぐるしい成長を遂げ、それに伴って学校の規模も大きくなりました。そんな時に、ある企業が私の授業を見学にいらっしゃったんです。そして、私のノウハウが企業研修でも使えるのではないか?ということになり企業研修を依頼されるようになったんです。それから、色々な会社から企業研修を依頼されるようになりました。その当時、専門学校の校長になることは決まっていたのですが、それを辞退して独立しました。それが、2008年のことです。

―全てのご経験が活きて今に繋がっていらっしゃるんですね!今期14期目とのことですが現在大切にされている考え方とはどのようなことですか?
ちゃんと回収できる投資をするということですね。むやみに投資するのではなくて、習い事にしても何にしても、時間やお金を投資したその先が描けないものには投資しないと決めています。

―投資と回収。その考え方を大切にされるようになったのには何かキッカケがあったのでしょうか?
会社の立ち上げ当初、私は2,000万円の資金を持って独立したんですね。それから、独立当初は拠点を東京に移して、人脈と言いますか色々な方々との出会いにその資金を投資し続けたんです。そして、そんなことを続けて1年半ほど経過した頃、資金が底をつきそうになったんです。当時の年商は、1,000万円ちょっと位でした。それから、金融機関に800万円の借入をして、当初の2,000万円なんて初めから無かったんだと考えて活動し続けたんですね。そしたら、その借り入れをしたくらいのタイミングから売り上げが倍々になっていったんです。この時に、「投資が先で回収が後。」ということを学んだんです。

―ありがとうございます。井上社長にとって、クライアントへの貢献とはどういったことでしょうか?
私にとってのクライアントへの貢献は、会社の売上を上げるということです。私は、売上を上げられない研修やセミナーはやりません。

―客観的に見ていて、自分自身で起業して売り上げを作った経験が無いコンサルタントが多いことは気になっていました。井上社長のようにご自身で実証済みのノウハウや経験を研修というかたちに落とし込み教えてくださる方は本当に貴重だと思います。現在のコロナ禍を踏まえ、今後についてはどのようなことをお考えでいらっしゃいますか?
昨年から続くコロナ禍で今までの常識が全く通用しなくなりました。これからは、前例が無く先がどうなるか分からない全く新しい世界が待っています。そんなこれからの時代を生きる若い人達には、良い意味でも悪い意味でも、自分たちを踏み台にして欲しいと考えています。そのために、私たちのような年代の経営者達が、未知のことにどんどんチャレンジしていかないといけないと考えています。そんな私たちを見て、若い人達には上手くいったことは真似して、悪い結果は削除して真似しないで欲しいですね。行動こそ真実。良いも悪いも表裏一体な訳ですから、これからは色々なことにどんどんチャレンジしていこうと考えています。