株式会社 ペルソナ 代表取締役 高橋 克典



―高橋社長が、建築・建設の業界に入られてから、現在に至るまでのことをお聞かせください。
私がこの業界に入ったのは16歳の時です。最初は、他社で修業の時期があって20歳の時に、現在も弊社と同じビルにある高橋工務店に入社しました。そして20年程経った42歳くらいの頃に代表取締役に就任し、53歳の頃に高橋工務店の代表を私の弟に託し私は株式会社ペルソナを設立しました。代表に就任したり、ペルソナを設立したと言っても私の仕事はずっと変わらず、現場にもどんどん出ていきますし、図面を書いたり積算したりなんていう事もバンバンやっています。社長業だけに専念するっていうタイプではありません。また、高橋工務店から独立した理由は、「もっと地球環境のために、自分に出来ることはないのだろうか?」と考えて、太陽光発電といったような環境に配慮した家づくりや街づくりに取り組みたかったからなんです。私が、そういう活動を通して頂いたお仕事を高橋工務店と一緒にやったりするので、良い関係で仕事が出来ているように思います。

―ありがとうございます。今でも現場に出られる現役バリバリの社長なんですね。高橋工務店の時代から考えるとかれこれ20年程度は代表をされている訳ですが、社長とはどういう立場だとお考えですか?
まず、社内においては全体のリーダーとして社員の皆が仕事をしやすい環境を整え、会社が目指すべき方向へ導いていくことだと考えています。また、自社の事だけを考えるのではなく、地域社会との共存とでも言いますか、地域社会の皆様への貢献も社長の大切な仕事の一つだと考えています。その一環として弊社では、夏休みの時期に地域の子供たちに弊社に集まってもらって開催する「木工教室」をかれこれ30年近く行っています。地域の子供たちにこういう機会を提供することで、子供たちやその親御様たちに「モノづくり」に触れあってもらいたいと考えています。昨年からのコロナ禍で去年と今年は開催出来ていませんが、これが落ち着いたらまた開催したいと考えています。

―モノづくりなど御社独自のイベントを通して地域社会と関わりを持たれるのって素晴らしいですね。次に、経営者として大切にされている信条や考え方とはどのようなものでしょうか?
会社として、売り上げを上げたり利益を上げたりすることは当然のことですし求めないといけないことです。しかし、そこにばかり囚われるのではなく、心や気持ちといった人間として大切な事も大切にしないといけないと考えています。「自分がどうではなく相手にとってどうなのか?」そういうことを一番に考えています。

―「相手にとってどうなのか?」本当にそうだと思います。高橋社長が現在一番努力されている事や時間を使われているのはどういうことですか?
弊社ペルソナでは、従来の建築や建設だけではなく不動産事業にも取り組んでいます。不動産事業と言っても、一般的な売買仲介だけではなく、事業性の不動産事業です。そうなってくると、単純な売買の知識だけではなく、税務や周辺知識が必要になって来ますので最近では、この辺りの勉強に相当の時間を使っています。また、最近では海外の設計士さんやお客様とお話しすることも多々ありますので、英語の勉強にも取り組んでいます。

―ありがとうございます。次に、言える範囲で今までの最大のピンチをお聞かせ頂きたいのですが。
おかげさまで、会社の存続にかかわるようなピンチらしいピンチにはさらされずここまで来ることが出来ました。しかしながら、ピンチではありませんが慢性的に人の課題には悩みを持っています。どういう事かと言うと、私達の仕事は現場監督なんです。その為、「品質」「工期」「予算」の3つの管理を上手にすることが求められます。そして、さらに図面を書かなければいけません。これらの仕事を円滑に回せるようになるには、教えてもらうことと経験の二つの要素が非常に重要になって来ます。この要素をバランスよく学んでもらうというのが非常に難しいんです。

―なるほど。では、クライアントへの貢献という切り口ではどのようなことをお考えでしょうか?
お客様に常にベストの選択をして頂けるように、常に「最善の提案」と「ベストな情報提供」を行っています。また、お客様の想像や期待を超えるような仕事をするように心掛けています。そうして、何十年経っても安心して住み続けることが出来る家を作ることが、私なりのお客様に対する貢献だと考えています。

―スタッフの皆様へはどのようなことをお話されていますか?
「優先順位を常に意識し考えること。」そうするように話しています。ただ、それを意識しすぎると、自分や家族、そして、会社を犠牲にしてまでもお客様を一番に考え行動してしまいます。これは、正しいことなのですが、自分や家族、そして会社を犠牲にしてまでもお客様を一番に考えてしまうと、自分も家族も会社も潰れてしまいます。現場に出たらお客様を一番として、お客様のためになるかどうかを第一に考えて欲しいと思います。しかし、それ以外の場面では、自分や家族、そして会社の優先順位を上げて考え行動して欲しいと話しています。

―ありがとうございます。会社の今後についてはどのようなことをお考えですか?
これからは、創業以来の建築や建設だけではなく、不動産業を通じて地域社会に貢献していきたいと考えています。また、単純に不動産を売買したり、用地を仕入れ家を建てて再販するということだけではなく、相続に代表されるような不動産をめぐるあらゆる相談にも的確なアドバイスが出来るような体制を作っていこうと計画しております。