株式会社 1st7 代表取締役 藤井 徹士



―藤井社長は現在、自動車販売業と飲食業をされているとのことですが、どのようなキッカケでそれらの事業をされることになったのでしょうか?
車に関する仕事に初めて就いたのは27歳くらいの時にトヨタのディーラーに就職したときでした。そこでは、新車販売の部署ではなく中古車販売の部署に配属されました。社内では、どちらかと言うと中古車販売よりも新車販売が花形的な見方をされていましたが、割と成績もよく、しょっちゅう表彰もされていました。その為、「新車の方に来ないか?」と、度々声を掛けてもらっていたのですが、どれも同じ新車と違い、一点モノの中古車を仕入れて販売して利益を出すということは新車販売より「商売」や「商い」に近いと感じて楽しかったので断っていました。トヨタに入る前もスノボの店で働いていて、人と接する仕事が好きだったのですが、それに加えて足し算引き算をして利益をだすという「商売」の楽しさを知ったんです。それから、将来を考えたときに自分で何かをやりたいと思うようになり副業を始めたんです。そして、最初にやった副業は、スノボ関係の商品のネット販売でした。これが上手くいって、次にひょんなキッカケで始めたのがバーだったんです。最初は、トヨタの勤務が終わってからバーを朝まで開けて、終わってから一瞬仮眠をとってトヨタに出勤するという無茶な生活を続けていたのですが、トヨタを辞めても生活できる状況になったのでトヨタを退職しました。しかし、客商売は楽しいけど水商売一本でやっていくのも将来を考えたとき不安があったので、自分で中古車販売を始めたんです。それから、バーを閉店して別の飲食店を展開していますが、現在は自動車販売業と飲食業の2事業を運営しています。

―トヨタ終わりでバーを開けるって体力的にも相当きついですよね・・・。副業を始められたときから考えると、今年で約11年事業をされている訳ですが、現在経営者としてどのような思いを大切にされているのでしょうか?
一番大切にしているのは、「人との縁」です。単純に私一人では何もできませんし、誰かがいないと何もできないんです。迷惑をかけてしまうことも、助けてもらうことも当たり前だと思っています。ですから、私の周りにいてくださる皆様には本当に心から感謝しています。今に至るまで、節目には必ず誰かに助けて頂いてきましたし、皆様との縁だけでここまで来れたと感じています。もし、誰にも負けないものは何?と聞かれたら、私は迷わず「人と出会う縁の力です。」と答えます。それくらい、「人との縁」に感謝し大切にしています。

―周りの皆様にそんな気持ちで接されているので、さらにご縁がつながるんだと感じます。藤井社長が今一番時間を使われていることは何ですか?
私は、仕事を趣味と思っています。起きてから寝るまで、ずっと仕事のことを考えています。例えば、家族と車で出掛けていても、「なんでユニクロの看板は赤と白なんやろ?」「なんでマクドナルドの看板は黄色と赤なんやろ?」という風に常にアンテナを張って考えています。単純な話ですが、ユニクロやマクドナルドの看板をデザインした人はその道のプロで天才だと思うんです。そう考えると、世の中には天才が作ったもので溢れていて、そこかしこに勉強できる材料があるんです。それを常に意識しています。それが、自分の店のポップを作ったりするときにカタチとして現れると感じています。

―確かにそうですよね。超大手がリリースしてるものってその道のプロや天才が作ってるはずですよね。そう思うと無料教材で世の中溢れていますね!そういう日頃の過ごし方と言いますかアンテナの張り方についてスタッフの皆様にはどのようなことを話されていますか?
「意識レベルを上げて欲しい。」という話はよくしています。先程の看板の色もそうですが、「この看板はなんでこの高さなんやろ?」とか。勉強の材料は山ほどありますから。しかし、「通勤中でもしっかりアンテナを張るように!」とか、そういうことを強く言い過ぎると何とかハラスメントとか言う問題が出てきそうなので、必要以上に強く言いませんが、運転していても電車に乗っていてもアンテナを張って意識レベルを高めるようにしていると、先程もお話したような店のポップを作るときとかに差が出てくると話しています。また他にも、100%で走り続けるなと言う話もよくします。お客様に見せることが出来るパフォーマンスや体力的なことやモチベーション、その全てが80%で出来るようになってほしいと考えています。120%とか140%で働くとそれに対するマイナスの反動が必ずあるので、80%を切らないような働き方を目指してほしいと伝えています。

―なるほど。ありがとうございます。今に至るまで、辛いことやしんどいことも多くご経験されたと思います。そんなネガティブな状況に立った時、どのような思いでそれらと対峙されているのでしょうか?
全て自責で考えるようにしています。そうすると、その渦中にいるときは辛くしんどくても、後々そんなしんどかったことも全て良いことになるように感じています。例えば、30歳でバーを始めたときにスタッフとお金のトラブルがあったんです。平たく言うとレジからお金を抜かれるなんて言う飲食業界では珍しくない話があったのですが、この時にレジからお金を抜いたスタッフも悪いけど自分も悪いと考えたんです。セキュリティであったり、監視カメラであったり取られないような管理をしていればスタッフはお金を取れなかったでしょうし、もっと言うと取らなくてもいいくらいの給料を渡せていれば取らなかったはずなんです。こういう風にあらゆることを自責で考えていると、それまでと違う発想が出来るようになりますし、経営者としてのステップアップが早いように感じています。

―ありがとうございます。自責で考えるというのは経営者の皆様のみならず、僕たちにも言えることだと思います。最後になりますが、今後のことについてお聞かせください。
一つ目は、お客様もスタッフも幸せになって欲しいと思っています。その為に「ここで働いてよかった!」「ここで買ってよかった!」と思ってもらいたいんです。その為に2~3年以内に年商で10億円規模の会社にして強い基盤を作ろうと計画しています。また、事業規模を大きくして雇用を増やしていきたいとも考えています。二つ目は、社会貢献です。特にこれでと言うことは決めていませんし、私が何かをしたからと言って世界が変わるとは思っていませんが、私の手の届く範囲、目の届く範囲は何とかしたいと考えています。私が、率先してアクションを起こすことで周りが一人また一人と動きだしてくれればいいと思っています。皆さんが動き出すキッカケを作れたら幸せに思いますし、そんな輪が広がれば世の中がもっと潤うと思っています。